温湯(ぬるゆ)温泉や保科温泉では、温泉排水の流入する小川や池で、養殖用や鑑賞用として移入された、モザンビークティラピア、ナイルティラピア、カダヤシ、グッピー、セイルフィンモーリーなどの熱帯魚が野生化し、自然繁殖している。これらの魚はいずれも雑食性で何でもよく食べ、また、水質の汚濁によく耐え、25℃以上の水温であれば、ほぼ周年繁殖する。しかし、低温には弱く、15℃以下の水温では生息することができない。したがって、夏には温泉の影響の少ない場所へも分散するが、冬は温泉排水の流れこむ湯尻(ゆじり)だけに見られる。