水田のバッタ類

491 ~ 491

水田やその周辺の草むらには、小さくて体がひし形のヒシバッタやコバネイナゴ、イナゴモドキなどが多くいる。

 もっとも親しまれ、食用にまでされているのが「イナゴ」である。正しい名前はコバネイナゴで、羽の長さは腹部尾端より短い。秋に、雌は腹部を土のなかにさしこみ、卵を塊状に産む。卵はタンパク質の泡で包まれ、そのまま冬を越し、翌年6月にふ化して、イネなどを食べ、夏すぎに成虫となる。暖地には羽が尾端より長いハネナガイナゴがいて、つくだ煮となって市内で売られている。


写真7-176 イネの茎で交尾中のコバネイナゴ