長野市には、アキアカネ、ナツアカネ、リスアカネ、ノシメトンボ、コノシメトンボ、ヒメアカネなど11種類のアカトンボがいて、秋の空を色どる。
代表はアキアカネで、幼虫は池や水田にいて、梅雨時に羽化する。羽化した未熟な枯草色の成虫は、集団で飯縄(いいづな)山などの高山へ移動してしまう。そして、9月まで高山で過ごすと、体も紅色になる。この紅色になったトンボが秋のある日、いっせいに山をくだり、私たちの前に姿をみせ、秋の深まりを知らせる。
リスアカネやノシメトンボ、コノシメトンボなどの幼虫は雑木林に囲まれた池にすみ、成虫も木陰を好み、あまり明るい場所へ出てこない。