初夏のセミ

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梅雨時に山麓にでるのがニイニイゼミとヒグラシで、ニイニイゼミは「田植ゼミ」とも呼ばれた。

 ニイニイゼミは早朝のうす暗いときから、夕方おそくまで、木の幹でジー……と地鳴りのように鳴きつづける。


写真7-189 ニイニイゼミ

 ヒグラシは、山麓のスギ林、カラマツ林などにいて、6月中旬には鳴きはじめる。ヒグラシは、夕方カナカナカナカナ…と鳴くので「カナカナゼミ」とも呼ばれ、スギやカラマツの幹に針のような口吻(こうふん)をさしこみ樹液を吸っている。