(2) アワフキムシ類

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 初夏になると庭先や山道に生えている草の茎に、白い泡が塊状になって付着しているのを見かける。これはアワフキムシの巣で、泡のなかには、セミの幼虫を小さくしたような幼虫がいる。

 下の写真の泡の主はマルアワフキで、長野市ではもっともふつうに見られる。この泡は幼虫たちが自分の排泄物(尿)を足でこねまわして作ったもので、タンパク質の泡なので雨でも日光でも消えない。夏に成虫となり、成虫は夜行性であるから電灯にも飛来する。指でつまむと口吻で刺されることがある。


写真7-194 マルアワフキの泡の巣