畑でももっともふつうに見られるのがモンシロチョウで、幼虫はキャベツ、ダイコン、ハクサイ、コマツナなどアブラナ科の野菜を食べ、「青虫」として知られている。
図7-26は、モンシロチョウの世代の繰りかえしのようすを調べた結果を示したものである。
モンシロチョウは畑にすむチョウで、畑のない山地には決していない。蛹(さなぎ)で冬越しをする。成虫は4月から11月まで見られ、1年に4~5回の世代を繰りかえしている。
ニンジンやセリがある畑や湿地にはキアゲハがよく飛来し、卵を産みつけている。幼虫は5齢期が終わると、ニンジンやセリの茎で蛹となる。成虫は飛ぶ力が大きいので、保基谷岳や飯縄山の山頂でも見られる。そこの幼虫はシシウドやヤマゼリを食べている。