平均標高1,000mの飯綱高原には高原特有のチョウがいる。
代表はヒョウモンチョウ類で、なかでも多いのがクモガタヒョウモンで、成虫は6月にあらわれている。低山地でも見られる。幼虫はスミレの葉を食べ、幼虫で冬を越す。
このほかクジャクチョウや、ギンイチモンジセセリなどもいるが、とくに珍しいのは、幼虫がササの葉につくアブラムシを食う肉食のチョウ、ゴイシシジミである。ゴイシシジミの幼虫はササの葉に寄生しているタケノアブラムシを食べ、成虫は8月にあらわれるが、やはりアブラムシの排出物や蜜を吸う。
高原のチョウ