家の周辺のカミキリ類

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庭に栽培しているイチジクや桑畑にはトラフカミキリやゴマダラカミキリ、キボシカミキリがいて、幹をかじっている。

 キボシカミキリは、体長は雄が1.5cm、雌が2~3cmほどで、触角は5~8cmもあり夜に活発に活動している。

 卵を茎に産みつけるので、幼虫は茎の表皮の下にもぐり茎を食べ、やがて茎を食べながらトンネルを掘り、皮の穴から丸いふんを外へ出す。成虫は5月から10月まであらわれ、夜に盛んに枝や茎の上を歩き、交尾、産卵を繰りかえしている。そのため、イチジクの茎は食いあされ、ボロボロになっている。


写真7-222 夜に枝の上を歩くキボシカミキリの雌(上)と雄(下)

 このキボシカミキリと前後してあらわれる庭木の根もとを食いあらすゴマダラカミキリがいる。体長が3cmほどで、黒光りする体に白斑が散らばるすばしこいカミキリで、若い庭木があると、その付近の地上をよく歩いている。茎がひとにぎりほどの太さの庭木がよくねらわれる。卵は根元に産みこまれ、幼虫は皮のすぐ内側を食いあらし、大きくなると幹の中へ食い入り、庭木を弱めたり枯らしてしまう。


写真7-223 ゴマダラカミキリ