ホタルのなかま

515 ~ 515

ホタルのなかまには、発光するヘイケボタルやゲンジボタル、発光しないオバボタルなどがいる。

 ヘイケボタルの成虫は、体長1cmほどで幼虫は水田や小川にすみ、カワニナやタニシを捕食している。夜行性で昼は水辺の草むらや木の下で休んでいるが、夜になると散発的に単独で飛び発光する。

 ゲンジボタルの成虫は、体長が1.5cmほどで、幼虫は水がきれいな小川や河川にすみカワニナを捕食している。成虫は夜になると群れで飛び、群れで発光する。

 市内のホタル類は、水田の乾田化、小川や河川のU字溝やコンクリート化によって激減し、山地の小川にかろうじて生息している状況である。飯綱高原のゲンジボタルが生息している小川も、急速な開発により激減している。

 ヘイケボタルとゲンジボタルの前胸背の模様の違いと雄と雌での発光部位の違いを示したのが図7-30である。


図7-30 ゲンジボタルとヘイケボタルの前胸背の模様と発光部位の違い