セグロアオハバチ(ハバチ科)

517 ~ 518

 体長は14mm。黒い体に黄緑色の斑紋(はんもん)。ハバチ科は原始的なハチのなかまで、成虫の胸部と腹部のあいだにアシナガバチのようなくびれがなく、雌は産卵管の先に鋸(のこぎり)があり植物の葉や茎に傷をつけ産卵する。

 ふ化した幼虫は、チョウやガのように植物の葉や茎を食べて成長する。幼虫は、腹部の擬足が5~7対あるので、チョウやガと区別できる。成長した幼虫は地面におりてまゆをつくり蛹(さなぎ)・成虫となる。なお、このハチの食草や生活は今のところ明らかでない。


写真7-239 セグロアオハバチ


図7-32 キアゲハ(上)とダイズハバチの幼虫(下)