(2) 帰化した甲殻類
平地の水田では、田植え後1週間ほどするとカブトエビやホウネンエビの姿が見られるようになる。いずれも乾燥や寒さによく耐える卵を水田の土のなかに産卵し、その生活史の大部分を卵で過ごす。長野市で見られるカブトエビはアメリカカブトエビであり、雌だけで単位発生するものと、雌雄同体で自家受精をするものとがある。
写真7-271 田植え後の水田で見られるカブトエビ
河川や湖沼に広く生息するアメリカザリガニはアメリカ原産の帰化種である。
写真7-272 ウシガエルの餌として移入され、野生化したアメリカザリガニ