② 森林

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 長野市の森林は、市域面積の約5割を占め、木材生産などの経済的機能ならびに国土保全、景観保全、水源かん養および保健休養などの公益的機能を果たしている。

 しかしながら、エネルギー転換によって薪炭の需要が減少したことや木材価格の低迷によって、私有地の多くは適切な管理がおこなわれていないため、森林の健全な育成が阻害され、国土保全機能や水源かん養機能などの低下が懸念される状況にある。また、国内で消費する木材は、その多くを輸入に依存しており、熱帯雨林などの伐採に対して、地球環境を守る立場からの批判も生じている。

 このため、森林が有する諸機能を総合的に発揮するよう、適切な管理、育成をおこない、森林の保全をはかる。

 いっぽう、地域振興の観点から、必要最小限の森林については、国土保全などの公益的機能の維持に留保しつつ、住宅・別荘・保養施設用地、研究施設用地、観光・レクリエーション施設用地等として有効活用をはかる。