(2) 木を植える
地附山の地すべり跡地で幼苗植栽手法による最初の植樹は、1993年(平成5)10月、大勢の市民や留学生によっておこなわれた。その後、長野県建設事務所による植栽事業が進められているが、1995年度にはふたたび市民参加によるオリンピック記念植樹が実施された。災害発生から10年がたっても、牧草やハギなどのマメ科植物による一時的で貧弱な植生であった傷跡が、ふるさとを緑でおおう郷土樹種の植樹によってわずか2年のあいだに、40~50cmの幼苗が2mに成長し、すでにクリも実をつけるまでに回復した。
写真8-32 外国人留学生も参加して地附山の植樹(1995.10.7)