財政基盤と農民の負担

332 ~ 332

律令国家の財政基盤は農民から収取する各種租税と労役にあったが、その主なものには、物品で納める租(そ)・庸(よう)・調(ちょう)と、労役である雑徭(ぞうよう)がある。以下、律令制下の農民が負担した田租以下の各種の租税・労役について述べるが、その前に租税や労役の収取のもとになった戸籍や計帳(けいちょう)の制度について述べておく。