例言

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一 長野市誌第八巻・第九巻の旧市町村史編は、明治二十二年(一八八九)の町村制施行によって成立し、現長野市域にふくまれる旧市町村を単位として、それぞれの歴史と地誌を簡潔に記述した。

一 旧市町村史編二巻のうち本巻には、旧上水内郡・旧上高井郡を収め、各町村(地区)ごとに章を立て、旧郡別に市行政で用いられている順によりつぎのように配列した。

長野  芹田  古牧  三輪  吉田  古里  柳原  浅川  大豆島  朝陽  若槻

長沼  安茂里  小田切  芋井  七二会  綿内  川田  保科

一 各地区(章)ごとに、つぎの節を立てて記述した。ただし、地区の実情により若干の違いがある。

第一節 地区のあらまし

第二節 遺跡と遺構

第三節 神社と寺院

第四節 村(町)のようすと騒動

第五節 産業と交通と災害

第六節 地区の文化

第七節 地区の現状

一 記述は、原則として常用漢字、現代かなづかいによった。ただし、常用漢字にない地名・歴史的用語などは正字体を用いた。

一 難読または誤読のおそれのある漢字については、適宜ふりがなをつけた。

一 史資料を引用する場合は、書き下し文として適宜読点(、)・並列点(・)を付するか、または意訳文・要約文などにあらためた。

一 記述に用いた文書名や文献名は、重要な場合に限って「 」や『 』を付して記した。そのうち左の書目は略記した。

『長野県町村誌』          → 『町村誌』

『和名類聚抄』(『倭名類聚鈔』)  → 『和名抄』

『信濃史料』第十三巻        → 『信史』⑬

『長野県史』近世史料編第七巻    → 『県史近世』⑦

『長野県史』近代史料編第五巻(二) → 『県史近代』⑤(二)

一 歴史的地名のうち、わかりにくいと思われるものには、( )内に現市町村名を記した。

一 年号は、日本年号を用い、適宜( )内に西暦年を記した。

一 人名の敬称は、原則として省略した。

一 写真・図表類には、番号を付し、それぞれに典拠などを記した。

一 巻末に、本巻にかかわる旧市町村史編専門部会部員、執筆分担を記した。また、市誌全体にかかわる平成二年度から同九年度までの、監修者、刊行委員、編さん準備委員、編さん委員、調査協力員、事務局・編さん室職員の各名簿を載せた。