長野の「地区」

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本章で長野町というのは、だいたい明治二十二年(一八八九)の町村制施行で合併成立した長野町の地域を指す。ほぼ現行の第一地区から第五地区にあたる(多少の違いがある)。

 この「地区」は昭和二十二年(一九四七)六月一日、市役所の支所が置かれるときに決まった。旧市内に五ヵ所の支所が置かれその受け持ち区がつぎのように決められた。

第一地区 茂菅(もすげ)・西長野町・新諏訪(しんすわ)町・往生地(おうじょうじ)・桜枝(さくらえ)町・狐池(きつねいけ)・花咲(はなさき)町・横沢(よこさわ)町・西町(にしまち)・上西之門(かみにしのもん)町・西之門町・栄町(さかえちょう)・立町(たつまち)・若松町・旭(あさひ)町・長門(ながと)町

第二地区 伊勢(いせ)町・横町・東之門(ひがしのもん)町・岩石(がんぜき)町・新(しん)町・東町・元善(もとよし)町・大門(だいもん)町・箱清水(はこしみず)・上松(うえまつ)

第三地区 東後町(ひがしごちょう)・権堂(ごんどう)町・田町・東鶴賀(ひがしつるが)町・西鶴賀町・緑町(みどりちょう)・居町(いまち)・上千歳(かみちとせ)町・南千歳町・問御所(といごしょ)町・早苗(さなえ)町・柳(やなぎ)町・三輪(みわ)の一部

第四地区 諏訪町・西後町・県町(あがたまち)・妻科(つましな)・南県町・新田(しんでん)町

第五地区 北石堂(きたいしどう)町・南石堂町・末広(すえひろ)町・岡田町・中御所(なかごしょ)

 このほか芹田(せりた)・古牧(こまき)・三輪・吉田の四支所が置かれた。これらの地区は、大正十二年(一九二三)に長野市に合併した地区だが、三輪のうちだった上松(うえまつ)が第二地区に、芹田のうちだった中御所が第五地区に入っているなど多少の違いがある。七瀬(ななせ)はもと善光寺領で明治後鶴賀町に含まれていたが、町村制施行のとき芹田村へ入ったので今も芹田地区になっている。