十念寺板碑

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十念寺の墓地にあり、安山岩製で上部が欠けている。時宗系に特有な「南無阿弥陀仏」の名号碑で、「応永(おうえい)十五年」「為十阿上人」などと刻す。十念寺はそのころ時宗一向派で、「大塔(おおとう)合戦」では戦死者の供養をしたり、また療病院を経営したりして、社会事業をおこなっていた。そのころの住職(聖(ひじり)の統率者)の墓であろう。