庚申塔

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旧市部には、近世の庚申塔(こうしんとう)が六十余基ある。いちばん古いのは茂菅(もすげ)飯綱神社のもので、万治(まんじ)三年(一六六〇)、入母屋(いりもや)型で祠部に二猿が刻まれている。入母屋型は北信地方の特色といわれるが、湯福(ゆぶく)神社境内の元文(げんぶん)五年(一七四〇)のものが最末で、その後はほとんど自然石である。いちばん大きいのは湯福神社境内の文化(ぶんか)十三年(一八一六)の自然石のもので、三・三メートルある。