山王堰
八幡堰の上流で分水し、芹田(せりた)・中御所(なかごしょ)方面を潤す。古川堰・計渇(けかち)堰・漆田(うるしだ)堰などに分かれている。古川堰も裾花(すそばな)川の流れたあとらしく、旧山王社(館跡らしい)をまわり、北石堂と南石堂の境を流れ、長野駅の下を通り、南俣(みなみまた)に達する。栗田と七瀬の境には善光寺七橋の一つ瀬木(せきざき)先橋(積善橋)がかかる。漆田堰は文安(ぶんあん)三年(一四四六)、この地でおこなわれた漆田の戦いの名残の地名がついた堰である。
写真46 大口分水(県庁西)右から八幡堰、中央が山王堰、左が漆田堰