中世の産業

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善光寺町は信濃最古の町である。鎌倉時代には県庁に当たる役所が後庁に置かれ、仏師・絵師・刀鍛冶(かじ)などが住んでいた。悪党といわれる人びともいて、取締りの奉行人が任命されたこともある。室町時代には有力な大工がおり、また、かなりの石工などもいた。定期市も開かれていた。それらのことは、第四節第一項町の発展のところで述べた。