昭和四十一年、財団法人運営の信濃美術館が城山公園に開館、同四十四年、県立となり、県美術の発展向上に努めている。平成二年、信濃美術館に隣接して東山魁夷(かいい)館が開館、その作品五四〇点を所蔵・展示している。県立長野図書館は昭和五十四年に若里へ移転、その跡へ長野市立長野図書館ができた。
善光寺開帳は、明治以後、子(ね)と午(うま)の年におこなわれる例だったが、昭和十一年(子)におこなわれたのを最後に戦争のため中断。同二十四年(丑(うし))に復興してから、丑年・未(ひつじ)年におこなわれる例になった。同二十四年には平和博覧会が、同三十六年には産業文化博覧会が、それぞれ開帳にあわせて城山で開かれた。参詣者も開帳のたびごとに増加、平成三年は前回より八一万人増の三八八万人、同九年には五一五万人に達した。
長野市始まって以来の最大のイベント第一八回冬季オリンピックは、平成三年六月に長野開催が決定、新幹線・高速道、オリンピック道路、諸施設など、すべてオリンピックに向けて工事が進められ、開催までにほとんどが完成した。