芹田(せりた)地区は、旧長野市街地の南部に位置する。当地区は、西部山地から東に流れる犀(さい)川の左岸に沿って、上は丹波島(たんばじま)橋から下は大豆島(まめじま)地区境まで、また、西部の境を画して裾花(すそばな)川が北から南に流れ、丹波島橋たもとで犀川と合流している。犀川以北、裾花川以東の両川に接した平坦(へいたん)な約六・七九平方キロメートルの地域である。地区の中心にある芹田小学校は、標高三五二メートル、東経一三八度一二分、北緯三六度三八分である。地区は裾花川の扇状地と犀川の氾濫原(はんらんげん)からなり、表層地質は、ほとんど裾花川の扇状地堆積物(たいせきぶつ)である砂および礫(れき)からなる。地質的には第四紀層(地質時代最後の時代)で比較的新しい。
当地区は荒木(あらき)・若里(わかさと)・栗田(くりた)・稲葉(いなば)・川合新田(かわいしんでん)・鶴賀(つるが)の大字からなる。北西にはJR長野駅がある。長野冬期オリンピックを機に、駅東口周辺は整備が進められ一変した。国道一八号が北東から南西に斜行し、西方には、国道一一七号および三五号(長野真田線・旧北国街道)が南北に通り、北部を国道三四号(長野菅平線)が、南部を県道(三才大豆島中御所線)が東西に走っている。全般に市街地化が進んでいる。