三 村名「芹田」の由来

187 ~ 187

 平安時代の『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』(『和名抄』と以下略称・九三一~九三八年)に芹田郷が記載されている。芹田郷は、現芹田地区中の郷名で、高山寺本に「芹田」とあり、流布本では「世無田(せむた)」と訓じている。中世、郷が荘園化して「千田荘」が成立した。近世には、千田村といい、今に千田・上千田の小字名を残している。芹田の村名は、著名な郷名にちなんでつけられた。また、『長野県市町村合併誌』の新市町村撰定(せんてい)事由の欄には、「現今芹田の学校名あるに取る」ともある。