東番場遺跡

189 ~ 189

昭和六十二年九月、宅地造成事業にともなう緊急発掘調査で、場所は長野市大字栗田字東番場(ひがしばんば)五三二番地で、水内総社日吉大神社(みのちそうじゃひえだいじんじゃ)の西方約百二十メートル地点である。この調査において住居跡四、竪穴状遺構一、土壙(どこう)一八が検出され、出土土器(坏・甕・高坏など)から、古墳時代前期から奈良時代にわたる集落跡と確認された。集落跡の中心は古墳時代後期に想定された。集落は、東番場遺跡から東南方へと広がっていたと推定されている。この一帯が、芹田地域でも早い時期から開けていたことがうかがわれる。出土遺物などは長野市立博物館に保管されている。