信濃国の幕府領は、江戸後期には飯島・中野・中之条(はじめ坂木)・御影の陣屋(代官所)によって支配された。水内郡は中野、中之条、および越後新井陣屋の支配であった。幕府領と私領の村々では庄屋(名主)・組頭・百姓代(長百姓)が村政の末端を担っていた。農民は五人組制のもとに農業中心の暮らしをしていた。
二 領主の変遷と村の概要
信濃国の幕府領は、江戸後期には飯島・中野・中之条(はじめ坂木)・御影の陣屋(代官所)によって支配された。水内郡は中野、中之条、および越後新井陣屋の支配であった。幕府領と私領の村々では庄屋(名主)・組頭・百姓代(長百姓)が村政の末端を担っていた。農民は五人組制のもとに農業中心の暮らしをしていた。