朝鮮にんじんの試作

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松代藩は嘉永(かえい)元年(一八四八)、領内村々に朝鮮にんじんの試作を命じた。同年千田村では三人の農民が試作をした。藩から借りた種を一坪ヘ一勺ずつまいた。しかし、地味が合わなかったのか、生育は一坪に二、三本とよくなかった。朝鮮にんじんの育成には、地味の適不適や多くの手間、年数がかかるなどの問題があり、その後、芹田地区ではにんじん作は定着しなかった。