道六神焼き

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日詰西組には文政(ぶんせい)十一年(一八二八)から現在までの「道六神焼取極帳」が残されている。文政十一年の講員一一人、会費一人当たり二〇〇文が、平成六年(一九九四)には講員三八人、会費一三〇〇円となった。道六神焼きのあらましは、一月十五日朝八時ごろ、松の心棒(六尺以内)二本を所定の場所に立て、講仲間より集めた藁(わら)やしめ飾りなどで、「どんどやきの棟」を作る。午後二時ごろから新年会をおこない、そのあとご神体をつぎの当番の家へ持っていく。夕方六時ごろから当番によって火がつけられ、どんど焼きがおこなわれる。そのさい各自お餅(もち)を焼いたり、書き初めを燃える炎にかざし、それが高く舞いあがると字が上手になるという。また、燃えさしの小枝を消えないように家へ持ちかえり、その火でお湯を沸かして、茶を飲むと一年中風邪をひかないといわれる。