尾張城跡
西尾張部六二〇番地ほかの畑地である。平成五年(一九九三)長野市埋蔵文化財センターは、宅地造成にさきだって本城地の一部を発掘し、椀の破片などの出土品をえたが今のところ時代をきめるまでにいたっていない。明治初年の記録では、主郭跡は東西九五・四メートル、南北八四・六メートル、二の郭跡が東西一一七メートル、南北六八・四メートル、全体に回字形であった。築城年月・城主姓名などはっきりしない。
写真2 尾張城跡の発掘現場(関川喜八郎提供)