とうせんぼ祭り
南高田伊勢社では、昔から毎年八月三十一日夜に二百十日の「とうせんぼ祭り」がおこなわれている。この祭りは風害をさけ秋の豊作を祈願して、麦わらでつくったたいまつ(戸ごとに直径二〇センチメートル、長さ二メートルほどをつくる)を奉納するもので、大正や昭和の初期にはたいまつの数が一〇〇本余にのぼったという。麦作の減った今も区の役員や農家の協力で、二〇本余のたいまつが奉納されている。当日は区長や氏子総代が社殿に集合し、太鼓をうちならしろうそくの献灯をする。
写真12 とうせんぼ祭り