社会教育等の進展

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長野市に公民館が設置されたのは昭和二十三年(一九四八)で、古牧では翌年二月長野市中央公民館古牧分館として発足した。同五十九年には長野市立古牧公民館として独立し、連絡協議会組織に入り今日にいたっている。毎年の事業内容は、婦人・成人学級などの研修、講座・講演の開設、文化芸能の発表や展示、各種スポーツ・娯楽会の実施、図書・フィルムなどの貸出し、成人式・敬老会の実施など多彩である。新古牧公民館は、古牧小学校の北側一〇〇〇平方メートルの地に、昭和六十二年十二月八日に竣工した。各地区毎の公民館ともども、郷土の文化センターとして活動している。古牧地区連合婦人会は、昭和二十三年の発足から、平成二年(一九九〇)に四五周年を迎えた。同会は会の足跡を年表風にまとめ、婦人会だよりを縮刷して第一号から四五年間の活動をまとめた記念誌を発刊した。そして、今も環境や福祉など地域の課題に取り組んでいる。


写真15 古牧地区第10回ふるさと文化芸能祭(関川喜八郎提供)

 古牧誌刊行会は昭和四十九年に区長会を中心に結成され、七ヵ年後の五十六年に自然編・歴史編・社会編一〇章からなる『古牧誌』を発刊した。また、有志により同六十三年に『戦争の思い出集』が発刊された。

 平成六年春、古牧の歴史や地理を詠んだ「古牧よ」の歌が作られた。作詞・作曲はもちろん、演奏「アンサンブルたかだ」まですべてが地区の人びとの手づくりである。当事者は地域社会のきずなを深め、広く人びとに歌われることを願っている。