下宇木B遺跡

277 ~ 277

昭和四十三年(一九六八)下水道工事中に発見された。同遺跡は浅川扇状地の南の扇端部に位置し、湧水(ゆうすい)に恵まれたところである。出土した土器は弥生時代と古墳時代のものが多い。なかでも大形壺形土器は、囗径五二センチメートル、底部一五センチメートルで、その中央部に小さな孔(あな)があけられており、祭祀(さいし)用土器として知られている。出土土器群の特色からみると北陸地方の文化的影響もあり、小形丸底土器は北関東的な要素をもっているなど、東西文化の影響を受けつつ成立した古墳時代の遺跡である。