三輪遺跡(1)・三輪小学校地点

277 ~ 278

三輪小学校舎改築にともない、昭和五十・五十一・五十四年度の三次四年間にわたって発掘調査された。遺構一四、溝跡四、土壙(どこう)二が確認された。とくに第二住居跡は主軸一一・八メートル、東西軸九・七メートルと平出遺跡(塩尻市)に次ぐ県下第二位のものである。高坏(たかつき)形土器が多く出土しているのが特色である。遺跡から推定すると、この地帯は弥生時代中期から開発が進み、古墳・平安時代にいたる生活遺構であると思われる。浅川の氾濫(はんらん)で遺構の上部が削り取られた形跡もみられる。