中越居館跡

324 ~ 324

字中越(なかごえ)五五~七四番地。別称内堀の家は、昭和四十二年北長野貨物基地建設で、取りこわされ内堀は埋められ、現在JR北長野駅の構内となってしまった。居館跡の名残は、わずかに西および東の外堀跡と思われる窪(くぼ)地と用水堰(せぎ)に見られる。

 以前内堀に囲まれていたところは東西三〇間(五四・五メートル)、南北二五間(四五・五メートル)。外堀は東西六一間(一一〇・九メートル)、南北七四間(一三四・五メートル)、回字形をしていて、南東隅が乙字形に削られている。宮下氏が上総(かずさ)国(千葉県)から来て戦国時代まで住んだという。