中道と青木地蔵

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中道(なかみち)は善光寺から布野(ふの)の船渡しに通じる近道である。善光寺門前町から、新町・善光寺下・三輪(みわ)・和田・中越(なかごえ)・鍋屋・太田・石渡(いしわた)などの村境の田んぼのなかを小島・村山に通じる。かつては近郷の人びとの善光寺参り、行商人の通行が多かったという。文政八年(一八二五)の中越村絵図に「善光寺より布野舟渡近路」と記入されている。青木地蔵尊のお堂(太田)は中道の道端にある。その西側に明治四十年(一九〇七)ごろまで休み処、茶屋があった。お堂には石仏三体が安置されており、目の病をなおすという。