明治十三年(一八八〇)の吉田村の物産は、繭五七〇貫(二・一トン)、米一四九四石(二七〇立方メートル)、実綿(みわた)一一八九貫(四・五トン)、菜種六六石余(約一二立方メートル)、大根九〇貫(三三八キログラム)、生糸八貫、木綿縞布(こうふ)五一二反、木綿白布四九三反、清酒三八五石(六九・五立方メートル)、醤油二八四石(五一立方メートル)、酢一五四石余(約二八立方メートル)である。
明治七年の吉田村の戸口は三七五戸、一六三一人である。うち、専業農家一六〇戸で、商業一四一戸、職工および雑業五〇戸である。女性は、農業を助けるもの三五〇人、織縫製糸および養蚕をするもの一二五人である。