農業の変革と商工業の発展

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吉田地区の昭和二十四年(一九四九)の主な農産物、および反別はつぎのとおりである。水田八五六反(八五ヘクタール)(六七パーセント)、普通畑二五〇反(二五ヘクタール(一九パーセント)、桑園一五七反(一五・六ヘクタール)(一二パーセント)、果樹園二二反(二ヘクタール)(二パーセント)。水田と畑の割合はおよそ七対三である。米耕生戸数は三一五戸で、農地改革後には自作が一八三戸(耕作反別五四七反=五四ヘクタール)、耕作戸数の五パーセントで、自小作と小自作は、九九戸(三一パーセント)、小作は三三戸(一一パーセント)となっている。

 平成七年(一九九五)吉田地区の総農家数は二六戸、農家率はわずか〇・五パーセントで、専業農家は二戸にすぎない。経営耕地面積二三ヘクタール(うち、田一六ヘクタール・六九パーセント、畑五ヘクタール)、樹園地二ヘクタール(うち、桑園ゼロアール)、養蚕農家は皆無である。

 戦前三二戸だった商店数は、平成六年に二七〇戸となった。昭和二十年から同六十三年までに一八二戸が開設され、平成元年以降の開設は五六戸である。商店の総数は、市内第三・芹田・古牧・第五・篠ノ井・第二地区に次いで多いほうから七番目である。従業員数は一六〇〇人余、年間商品販売額は約四七一億円である。

 平成六年に地区の工業事業所総数は六七で、そのうち印刷一六・食料一三・機械五・衣服四・家具四・電気四が主なものである。従業員数九七八人。製造品出荷額は、合計約一五二億円である。