戦後公民館活動はしだいに盛んになり、地域の文化活動の中心となっている。
昭和二十二年に長野市公民館が発足し、翌二十三年に長野市公民館吉田分館が誕生した。同二十五年『吉田分館館報』を創刊した。同五十六年十一月発刊の『吉田公民館報三十年記念誌』は一五の各町の歴史や活動史も収録されている。
昭和六十二年吉田公民館郷土資料室が誕生した。昭和六十一年に信濃美術館で何丸翁百五十年祭を記念し遺墨展を開催、善敬寺で法要と句会をおこなった。昭和六十二年「何丸翁顕彰保存会」を結成。平成四年から六年にかけて『月院社何丸翁の俤(おもかげ)』全三巻を発刊した。同八年十一月十六日天周院で百六十年祭をおこない、東急ライフで遺墨展をおこなった。地域の歴史に関する書物には、『吉田小学校百年史』昭和五十年刊、『吉田のあゆみ』同年刊、『吉田地区の古文書集』平成三年刊、『吉田公民館のあゆみ』同四年刊、『吉田地区の文化財と名所旧跡』同七年刊がある。