三 三才田子遺跡

366 ~ 366

 信越線三才(さんさい)駅北方四〇〇メートルにあって、JR信越本線沿いの西側台地上を占める遺跡で、南側の低地には田子川が流れている。りんごの樹間をぬっての発掘で全容は不詳であるが、第一次発掘調査(昭和四十二~四十三年=一九六七~六八)では、奈良から平安時代の二棟の掘立柱建物跡を検出した。第二次調査で、同建物跡が柱間三間以上の大規模なものであることが確認された。また、弥生から平安時代にかけての竪穴住居跡も検出された。出土遺物としては土器、石器のほかに須恵器の円面硯(えんめんけん)の破片などがある。出土品は市立博物館に所蔵されている。