住宅と事業所の増加

441 ~ 441

柳原地区は戸数三〇〇~四〇〇の農村地であった。昭和三十五年ごろから市街に近いため住宅地として注目され、同四十年代には国道や排水機場が整備され、同五十年前後から住宅建築が一段と盛んになった。現在は二〇〇〇戸以上である。この間、県営住宅・雇用促進住宅・市営住宅(中俣・小島)などの公営住宅や、団地では千曲・北小島・白鷺(しらさぎ)・柳原東・小島南など造成され、さらに、個人の借家や持ち家住宅など建築された。平成二年戸数二〇二三、うち持ち家は五六パーセント一一四六戸。借家八七七戸、うち公営と民営は半々程度、その他は社宅・間借りなどである。

 いっぽう、国道一八号沿道とその付近には、開通とともに自動車の販売・修理や給油所・運輸関係の事業所ができた。つづいてスーパー・飲食店・電気器具などの商店やパチンコ店・ゴルフ練習場などもできて、昭和六十年には銀行が小島に、翌年は中俣にも開店した。柳原地区の事業所は昭和二十七年四〇ヵ所。同六十一年は二一八ヵ所。そのうち主な事業所は、卸・小売業九五、建設業・サービス業それぞれ四〇、製造業二七。従業員総数二〇一七人である。現在、国道の両側には事業所が並んで田畑がほとんど見られなくなった。


写真14 柳原県営住宅 A棟・B棟9階建て、収容世帯数約300戸