飯綱高原浅川線

475 ~ 476

この道路は北郷街道と称されていたが、一九九八年冬季オリンピックの競技会場の一つが飯綱高原に決定されて以来、急速に全面改修されている。この道路はオリンピック道路であると同時に二一世紀初頭に建設される県営浅川ダムの付け替え道路でもあり、また、昭和六十年(一九八五)七月の地附山(じづきやま)地すべりにより崩壊した戸隠有料道路の代替ルートともなっている。

 改修後幅員は八・〇から一〇・〇メートルあり、名勝ブランド薬師下から真光寺ループ橋(七四四メートル)と二つのトンネル(八櫛(くし)トンネル四二四メートル、飯綱トンネル一○○六メートル)で、浅川左岸に沿って北郷入り口付近で現在の道路と接続する。改修完成と供用開始は平成八年(一九九六)十二月である。この道路はかつてはブランド薬師参詣(さんけい)でにぎわい、また中曽根(なかそね)から戸隠街道入坂(にゅうざか)の茶屋へも通じて、若槻方面から戸隠参詣の道としても利用された。