三 地区内の公共施設

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 スパイラル(ボブスレー・リュージュパーク) 一九九八年二月開催の長野冬季オリンピック大会の、ボブスレー・リュージュの競技会場に決定した浅川中曽根(なかそね)地区では、平成五年から工事がはじまり、同八年三月に「スパイラル」が竣工した。公園として一般公開されており、コースの全容を見ることができる。敷地面積約十八万平方メートル。標高一〇二八メートルのスタート地点より延長一七〇〇メートル、標高差一一三メートルのコースは、自然環境にやさしく、外周フェンスには小動物の通路があけられている。観客収容人員は一万人で、オリンピック後は冬季は専用施設、夏季はレジャー用として、全国にほかに類のない運動施設として利用される。

 市内から会場に通じる道路は、県道飯綱高原浅川線として幅八~一〇メートルに全面改修され、同八年十二月から供用開始された。


写真12 雪景のスパイラル(ボブスレー・リュージュ競技場)

 長野市霊園と野外彫刻の森 市の開発公社により、昭和四十五年(一九七〇)四月、浅川西平・清水地籍の山林地帯に二六万二〇〇〇平方メートルの規模をもつ長野市霊園の建設が始まり、同四十八年には第一期分譲が開始された。全体を一二苑のブロックに分けて、総区画約五千の墓地が分譲される。標高七〇〇メートル、松林の自然林に囲まれた霊園は眼下に善光寺平を一望し、背後には飯綱山を頂く景勝地である。

 山頂には浅川観音像が安置され、西平地区から霊園に至る道路の両側には野外彫刻九点が展示されている。いずれも芸術賞受賞作品であり、なかでも托鉢(たくはつ)の像や母と子の像が目をひく。野外彫刻の森として春は桜並木、秋は紅葉の散策コースとして人気が高い。


写真13 野外彫刻托鉢の像

 体育施設 浅川地区にはつぎの体育施設がある。

 浅川公民館体育館(浅川東条)体育室三一〇平方メートル・バレーコート一面

 北郷体育館(北郷)体育室三一二平方メートル

 浅川運動広場(浅川東条)ゲートボール場

 飯綱高原グラウンド(門沢)アメリカンフットボール練習グラウンドほか二面

 浅川青少年山の家(真光寺)木造二階建て二〇六平方メートル