大豆島(まめじま)地区は犀(さい)川と千曲川の合流点の西北側にある。南は犀川を隔てて長野市真島に接し、東は千曲川・犀川合流点を隔てて若穂綿内に接する。北は屋島・北長池に、西は芹田地区に接する。村の南には約二キロメートルにわたる護岸堤防が走り、今はその上が大型自動車の走る道路になっている。この堤防に立つと、北に戸隠(とがくし)・飯綱(いいづな)・黒姫(くろひめ)・斑尾(まだらお)・妙高(みょうこう)の北信越五山を仰ぎ、東北から高社(たかやしろ)・岩菅(いわすげ)・四阿(あずまや)・根子(ねこ)岳などの上信連山、西には遠く北アルプスの山々の連なりを眺めることができる。犀川は地区の南を西から東へ流れ、千曲川は南西から流れてきて、地区の南部で合流して北流する。いずれも古来しばしば氾濫(はんらん)をおこした。
地区一帯が犀川・千曲川・裾花(すそばな)川の活動によってできた沖積平野で、地味は肥沃(ひよく)で作物の栽培に適しているが、地下水位が高いので、しけやすいのが欠点である(昭和二十年八月十三日、空襲にあったとき、大豆島(まめじま)小学校の校長らは水のたまった防空壕に避難した)。
面積約四・八三平方キロメートル、東西に長く約二キロメートル、南北は約一・三キロメートル、中心は東経一三八度一四分、北緯三六度三八分、標高三四七メートルである。市役所より一六メートル低いが、長野市の最低地(長沼津野)より一六メートル高い。