三 石造文化財

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 大豆島(まめじま)地区の石造文化財はあまり多くない。風間神社境内にある自然石の庚申塔(こうしんとう)は二七一センチメートルで、この付近には例の少ない大きなものである(二位)。同じ境内に寄棟造(よせむねづく)り、二猿の古式の庚申塔がある。

 大豆島下組の秋葉神社の横には庚申塔二基と「八衢(やちまた)大神」と刻んだ道祖神がある。中組にも「八衢二柱大神」という道祖神がある。大豆島の道祖神は裏に「社中」「講中」などと刻んであるものがおり、いずれも村内の組が単位になって建て、祭っていた。


写真1 大豆島下区の秋葉社 庚申塔と八衢大神