伊勢神社 東風間 ①祭神 豊受大神 ②由緒 東風間の産土神(うぶすながみ)。真田信重(信之の三男)が近くの常福寺に寄寓したとき、神饌を供え、幕を寄進したという。弘化(こうか)四年(一八四七)地震の洪水により破損、その後再建した。境内社に荒神社、養蚕神社がある。例祭は十月二日。
更級神明大神社 大豆島①祭神 大日〓命(おおひるめのみこと)(天照大神) 相殿(あいどの) 誉田別命(ほんだわけのみこと) 天児屋根命 ②由緒 大豆島の産土神。天正(てんしょう)年間(一五七三~九二)犀川の大洪水により村が流亡したとき、千田境に移され、明和(めいわ)六年(一七六九)旧社地に戻された。元禄(げんろく)十年(一六九七)の「堂宮改帳」には、「伊勢宮地、宮有」とある。安政(あんせい)元年(一八五四)、更級神明大神宮と称したが、明治四十年(一九〇七)現社号となった。昭和二十七年(一九五二)、村内の九頭竜(くづりゅう)社、秋葉社、白山社を合祀(ごうし)した。例祭は十月二日。九頭竜社(狐島)は、天正年間、本村が洪水のため流亡し、一三戸だけになったとき、戸隠の衆徒に依頼し、水害除けのために創建したという。
風間神社 西風間 ①祭神 伊勢津彦命(いせつひこのみこと) 級長津彦命(しなつひこのみこと) 級長戸辺命(しなとべのみこと) ②由緒 創立年代は不詳だが、「延喜式神名帳」に記された古社である。諏訪宮と呼ばれていたが、享保(きょうほう)二十年(一七三五)風間大明神と称し、文政(ぶんせい)五年(一八二二)現社号に改称した。境内社に、古宮、伊勢宮、天神社、養蚕神社がある。例祭は十月二日。社宝に風切鎌がある。約二百メートル離れたところに古宮という地があり、そこから移ったともいう。
近くに千本松という松並木があり、その木を切って現拝殿をつくった。千鳥破風・唐破風のついたりっぱな拝殿である。毎年境内で地域交流のイベントを行い、平成九年四月二十九日には十周年記念ビッグイベントをおこなった。
松岡神社 松岡 ①祭神 大日孁命 ②由緒 社伝によれば、文禄(ぶんろく)四年(一五九五)松岡新田の産土神となったという。元は伊勢宮と呼ばれ、字外伊勢宮にあったが、洪水で流され、正徳のころ現在地に移ったという。皇大神社とも称したが、明治十年現社号に改称した。境内社に、養蚕社、秋葉社、九頭竜社がある。例祭は十月二日。
なお、当地区に「伊勢社」が多いのは、北信濃では伊勢神宮を水神として祭ることが多いためで、風間神社を除く三社は、社号は違っても、もともとは伊勢社である。
金毘羅社 松岡のサンマリーンながのの側の堤防内にある。治水記念の碑と並んでおり、桜堤の近くで、水神として祭られた神社である。
秋葉神社 下組 高い台の上にある石祠(いしほこら)に祭られている。火伏せの神である。