大豆島地区の主要道路

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現在、大豆島(まめじま)地区を通るおもな道路は、主要地方道長野菅平線、県道大豆島吉田線、県道三才大豆島中御所線である。この三道はいずれも近代になって新設されたものでなく、多少道筋が変わったり、拡張されたりはしているが、昔からの道筋である。また車外環状線が新設された。

 天正(てんしょう)九年(一五八一)伊勢御師(おし)が御祓(おはらい)をくばりに来たとき、「葛山分」として、現芋井地区を回ったあと、中越・駒沢・風間・大豆島・東和田・吉田町などを回っている。武田領時代には、大豆島はすでに犀川の北にあったらしい。大豆島の下総(しもうさ)と中村半右衛門は長沼城在番士と同じ一流の土産をもらっており、この二人がおもな道の大事な場所にいたらしいことがうかがえる。