大豆島甚句

526 ~ 526

大豆島の盆踊り歌で、大豆島だけでなく、善光寺平一帯で広く歌われていた。歌詞が北屋島・栗田・蟹沢(かにさわ)(豊野町)にも伝えられている(県史民俗④ー三)。

ままよ大豆島 蚕の本場 娘やりたや 桑つみに

さあさ踊れや 大豆島甚句 品の良い娘を嫁にする

天気よければ 松代様の 城の太鼓の 音のよさ

主は犀川 わしゃ千曲川 ともに会いましょ 大豆島で

 大豆島甚句(じんく)保存会が結成され、市無形民俗文化財に指定されている。毎年盆に大豆島中央通りで「大豆島甚句まつり」がおこなわれる(口絵)。平成八年にはオリンピックを控えて、小学校校庭でおこない、一〇〇〇人を超す参加者があった。同年十二月にはエムウェーブ落成式にあわせて「大豆島甚句」が披露された。平成九年(一九九七)七月二十六日には大豆島小学校東側に歩行者天国を設け、大豆島甚句と五輪マスコット・スノーレッツが共演した。