裾花川堤防決壊による被害など

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昭和二十四年九月二十三日、秋の彼岸の朝、前夜来の豪雨により各河川は増水、朝陽地区でも午前八時に災害救助隊が出動、浅川堤防と北八幡川右岸堤防の警護に当たり、各戸は畳上げなどをして備えた。そこへ裾花川堤防決壊の報が入り、午後一時ごろには、松岡、大豆島、風間と押してきた濁流は、屋島に押し寄せ、さらに北長池に流れこみ、南部三集落は湖中に孤立してしまった。村当局は、食料をトラックに積み、豊野回りで夕刻、屋島に届けた。翌二十四日夜、篠原太一村長の緊急要請により林虎雄知事らがボートに分乗して屋島を視察した。

 二十八日にようやく減水、十月二日には農林大臣の視察があった。