長沼(ながぬま)地区は長野市の北東部に位置し、千曲川左岸の氾濫原(はんらんげん)で形成された、自然堤防地と後背湿地からできている。村のなかに一つの丘陵も坂もない平坦(へいたん)な村で、ゆるやかに北へ傾斜している。
面積六・一七平方キロメートル、東西二・三キロメートル、南北三・七にキロメートル、形状は長方形の北西先端部分が引っ込んでいる。東は千曲川をはさんで須坂市・小布施町、西は古里地区、南は柳原地区、北は豊野町に接している。旧北国脇街道(県道村山豊野停車場線)を中心に集落(大町(おおまち)・穂保(ほやす)・津野(つの)・赤沼(あかぬま))が発達し、浅川とのあいたに広がる水田地帯は典型的な後背湿地であり、津野の八幡神社から西へ七〇〇メートルの位置にある水田、標高三三〇・九メートルは長野市の最低地域である。集落の西側を通る国道一八号と五本の市道のほか、一般市道が縦横に走っており、北陸新幹線長野車両基地がある。長沼地区は長野市街周辺平坦地域の北東端の玄関口として、住宅、商工業団地の誘致と観光開発がゆるやかに進んでおり、りんご村長沼地区に調和した総合的な発展が期待される。
長沼小学校は北緯三六度四一分一〇秒、東経一三八度一六分一〇秒、標高三三一・五メートル、市街地の中心から約八・二キロメートルの地点にある。