弘化四年三月二十三日善光寺大地震が起きた。岩倉山が崩れて犀川をせき止め、これが四月十三日に決壊した。六地蔵貞心寺東から、内町天神堂南までの堤、長さ三五〇間(六三六メートル)が押し切られた。津野村の総家数三〇軒のうち、潰家四軒、居家の水つき九〇~一二〇センチメートルぐらい、赤沼村では六四軒流失、死者三三人であった。
長沼地震は、昭和十六年七月十五日二三時四五分に起こった。震源地は赤沼河原新田、マグニチュード六・六であった。被害地域は神郷村(豊野町)・長沼村・古里村・若槻村・浅川村・柳原村・朝陽村など直径一〇キロメートルの範囲におよび、死者六、住家全壊二九・半壊一一五。
長沼地区では死者二、全壊家屋五のほか半壊家屋多数にのぼった(長野気象台資料)。