水田暗渠排水

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米を一粒でも多くとりたくて、昭和十六、七年、長沼のほとんどの地区で冬季間に暗渠(あんきょ)排水工事をおこなった。男手不足で女手もかり出し、米のためだからと大量の板や釘も集まり共同作業で築いた。松板厚さ一・五センチメートル、三角(枝管と幹管により口径は適宜一辺が一五~三五センチメートル)の排水管の表面に、わらを厚くあて地中一五〇センチメートルに埋設した。こうするとわらが腐って長沼田圃(たんぼ)特有の重粘土とのあいたに透き間ができた。